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小鳥の巣にある子猫の心臓のようにふるえた指で織り上げたのは、雲の糸でできた掛け布団 物語にあらわれる妖精の死からは、まぶた開いた先の夢へと侵入できる 覚醒とは昼月のあかりにて、いばらのばらの檻につかまることだと誰かが言った PR |
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姫君は空へ飛び立つ箱舟でゆくところ 卵に宿る秘密は吟遊詩人が知っている 禁断をおかした翅もつ者は、死を想いながらも生にこそ望みを抱き、永久の惑星に願いをかける |
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今日はエイプリルフール(April Fool's Day)だったね。 君は今頃何をしているだろう。もしかしてまた誰かの耳に、嘘をささやいているのかな。 残念ながら、僕はまだ誰にも嘘を言っていないんだ。嘘をつくのは苦手だし、唯一に嘘をつける相手がここにはいないしね。 毎年四月一日には、午前中の間たあいのない嘘をついてもいいという風習を、君は面白がって、僕にさまざまな嘘をついていたね。 君はこの日、僕に嘘をつくと必ず、そのあと顔をほころばせて「はやく気づいて」って僕に知らせるんだ。知ってた? 僕は騙されるのは好きじゃないけど、君のつく、ささやかな嘘は、僕を戸惑わせもしたけれど、とても嬉しいものだったよ。 多分君は気づいていたよね。僕が君に嘘をつかれて怒っても、それは君がかまってくれたことへの照れ隠しだったってこと。 君はこの日だけじゃなく、幸せな日々を僕に与えてくれたね。 あの頃、僕が君にとって何だったかのかは今でも分からないけれど、君は僕にしあわせな嘘を吐いてくれた唯一の人だよ。 それじゃあ、いつか君と僕が出会う日まで、また、ね。 -------------------------------070401 エイプリルフール(April Fool's Day) 毎年の四月一日、たあいのない嘘が吐かれる日。 日本語では四月馬鹿、万愚節ともいう。 フランス語ではPoisson d'avril(「ポワソン・ダヴリル」、四月の魚)とよばれる。 四月一日の誕生花って調べるたびに違ったものがみつかるんですね(本によっての違いでしょうか)。 サクラにマーガレットにウイキョウにカスミソウ、アーモンドなどなど・・・。 さすがエイプリルフールというべきでしょうか。 そもそも誕生花や花言葉はどのようにして決められているのでしょうかね。 花や宝石などの「~言葉」っていうのは面白くて好きだけれど、疑問です。 ワタシも今日はまだ嘘を吐いていません。 あと数時間で今日が終わってしまうので、このまま来年まで持ち越しです。 来年は、何かささやかで楽しい嘘が思いつけるようになるといいなあ。 ------------------------------- |
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肉とジャガイモなしのシチュー (大蒜/玉葱/人参/固形スープの素/塩/水/マーガリンもしくはバター/小麦粉/牛乳) →大魔法使いツワッケルマン 唐辛子粉入り豚肉ハンバーグ (大蒜/玉葱/卵/パン/片栗粉/豚挽き肉/塩/胡椒) → 旬野菜たっぷりトマトミートソース・スパゲッティ(茄子/ ) →鉄鍋 ロールキャベツ ×△▲ 固まりか巻くか ミネストローネ ?△ オムレツ/オムライス ×2◎ 重要 デミグラス ある日猫科のパテ少年は廊下で一枚の紙切れをひろった。そこにはいそいで書き込んだのか、ななめに向かって文字が走っていた。 文字を習いはじめたばかりのパテ少年には長い文章は読めなかったけれど、単語ならもう読める。それにひろった紙切れに並んでいたのはほとんどが食べ物の名前ばかりだったから、シェフのつくる本日のオススメ料理のメモだろうかとならんでいる文字をじっとながめた。 「・・・・・・」 それにしては何だかおかしいような気がする。だって紙切れの裏側には黒いインクで妙な模様が印刷してあって、いままでかいだことのない匂いがした。だいたい食べ物のメモに魔法使いってどういうことだろう? 鼻を数回ひくつかせて匂いを吸い込むと、クシュンとちいさなくしゃみが出て紙切れをふっと吹き飛ばした。紙切れにしみこんだ匂いは、刺激的なスパイスのようにパテ少年の敏感な鼻には強すぎたのだ。 どうやら自分はこの紙切れに近寄らないほうがいいだろうと、何回もくしゃみをして考えた。 パテ少年は手からはなれた紙切れを廊下の端っこに置いて、メモを落とさなかったかシェフに聞こうと思ったとき、向こうのほうから犬のきゃんきゃん言う叫び声が聞こえた。 うちのシェフは町でも評判の料理の腕を持っているが、どこか抜けているところあって、よく物を落としたり忘れたりする。それに加えて困りものなのが、あたらしい料理のアイディアを考え付いては未完成な試作品をだれかれかまわずに食べさせようとするのだ。シェフの腕がたしかなのはパテ少年も保証するけれど、シェフのあたらしい料理は完成するまでは決して食べてはいけない。 なぜならまだ未完成の料理はシェフと同じようにどこかが必ず抜けていて、油断がならない。みかけが上等の料理でも味はほとんど奇想天外なので、もう店の料理人や近くで働いている人たちは、シェフが新しい料理にとりくみ出すと、さも忙しいそうに足早にとおりすぎていく。 当のパテ少年も厨房をさけて廊下を歩いているところだった。 さっきの叫び声は哀れな犬のジョンがまたもや試作料理の犠牲者になったからにちがいない。 ジョンはいつも試作料理をごちそうされている。運の悪いやつだとパテ少年は常々おもっていた。 メモのことを聞くついでに犬のジョンのことも助けてやるかと、廊下のそこらへんにあった小石で紙切れをおさえてから、パテ少年は厨房へ歩きはじめた。 そうそう、どうしてメモに童話物語にでてくる大魔法使いや、ちいさなおばけのことが書いてあったのかも聞いてみよう。 -------------------------------070327 |
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月に死者の国があるのなら、ワタシはアナタに会いにゆこう 空に浮かぶ国に住む、ワタシの体は捨て置いて 死者のアナタに会いに行こう 願わくば、 月の国からワタシの墓標を見下ろして 共に笑う日がくると -------------------------------070323 |
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ソロモン・グランディ 月曜は誕生の祝い 火曜は教会で洗礼 水曜に美人と結婚 木曜に心臓の病気 金曜の夜には危篤 土曜の朝には死去 日曜で終りは墓標 それからずっと蔦と薔薇が生えるだけ -------------------------------070321-060107 |
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カフェMOON DOOMにて詩人パルキィルッ=ッソソスに聞いてみる ゾゾイズの森は何を与えた? 二番目の妻は二番目に愛する人? あぁ、おしえてジョゼフィン ヴィオラもヴァイオラもみんな、弦に張られてしおれていったの 椅子に座ったオルソン人形 作品番号00-6xpz=003の絵画 変わらない、動かない 製造工場の星は砂糖づけにもなりゃしない 湿地の泥こそ獅子の材料、森さえあれば、と言う 調律してるの? パラリス=サライト 寄生された世界観 実は落ちよ ミはオチヨ パルパティエ、白い建物が向こうに見える |
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