× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
||
お待ちしておりました。ようこそ、ありすのみなさま。 そんな声がきこえた。 目の前に広がるどこかわからない処は、異国の移動遊園地みたいにきらきらしている。 空に浮かぶ星々は、半透明に点滅しながら勝手気ままに流れていく。 だれもかれもが、ここでは思い思いの色をまとって此処を満喫しているようだ。 そういえばあの人はどこにいるだろう。 今日が終わらないうちにみつかればいいのだけれど。 ひとりのありすが小走りにそこを横切っていきます。 探し人が見つかると良いのですが。 この集いもまだハジマリを告げたばかり、そしてまたオワリにも近づいてまいりました。 あなたはこの集まりを楽しんでいただけたでしょうか。 おや、まだ自分がどこにいるかお気づきでないとおっしゃる。 つい先日、枕元に手紙をさしあげたのですが、覚えておいででしょうか。 覚えがない・・・それもまた仕方のないこと。 その手紙というのは此処での出来事への招待状だったのですよ。 さあ、今日は存分にこの世界をおたのしみください。 あなたの心ゆくまで。 きのうとあしたのことはしばし忘れて。 そして夢から覚めたあとはあなたの世界へ。 世界の欠片をおみやげに。 また会う日まで、どうぞその日にさじを投げずに。 枕元に招待状が届くそのときまで。 今日はひとりのアリスが世界に生まれ出でた日。 ありすという名の少年少女が招カレル宴には、きっとあなたもいることでしょう。 なぜなら、あなたもまた数多の世界に存在する、ただひとりのありすなのですから。 おや、またひとり、ありすがやってきたようですよ。 ようこそ、ありすの皆さまがた。お待ちしておりました。 今日という集いを存分にお楽しみくださいませ。 -------------------------------070504-14-17 世界にたったひとりの、アリス・プレザンス・リデルさま。 お誕生日おめでとうございます。 今日はあなたの百五十五回目のお誕生日でございます。 ああ、残念ながら今日はなんでもない日ではないのでございます。 しかしながら不思議の国ではなくとも、此処には月夜を飛び越える牝牛からしぼったミルクも、手に手をとって逃げ出した銀食器の方々もいらっしゃいます。 空に駆け出す回転木馬もありますし、針の曲がった羅針盤も、わたくしのポケットに。 もちろん、見上げるほど大きなケーキも用意してございます。 さて、蝋燭は何本ご用意いたしましょうか。蝋燭なしのバースデーケーキというのも味わいがあるというものですが、やはり蝋燭がこう年の数だけ点っていた方が・・・ ・・・。ええ、冗談にございます。 共に今日という日をお祝いいたしましょう。 さあ、世界中にいるありすの方々もいらっしゃいました。 みなさまにもご満足いただけるとよろしいのですが。 今日だけは夢に浸って、夜空をからかって遊びましょう。 なに、これだけのありすのなかから、どうやってあなたを探し出せるというのです。 誰もあなたのことには気づかないでしょう。 毎回そう恥ずかしがっていらっしゃるのも、世界中であなただけなのでしょうね。 おや、そうつむじをまげずとも。 さあさあ、長話はこれくらいにして、まいりましょうか。 -------------------------------070517 今日はアリス・リデルさんの生まれた日です。 あなたの生まれた国よりずっと離れた場所からではありますが、お祝い申し上げます。 きっとこの方が生まれていなければ、もしも彼と出会っていなければ、キャロル氏はアリスの不思議な物語について書かなかったにちがいありません。(もしかしたらアリスではない別の存在の物語になっていたのかもしれませんけど) あなたにとっては大迷惑かもしれないけれど、どうぞあなたの生まれた日を、わたしにも喜ばせてください。 おたんじょうび、おめでとう! PR |
||
この記事にコメントする
|
||