食事こそ、我が人生のすべて

　さあ、どうやって食べようかしら。

　わたしはねえ、ほしいものは全部食べつくさないと気がすまないの。

　最後の一口もぺろりと飲み込むの。

　ねえ、貴方は前菜くらいにはなってくれるのかしら。






　この程度なの？　つけあわせのパンにもならないわ。


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→ 他に選択肢はないのか？

紳士と貴婦人の生涯について

　ソロモン・グランディ

　月曜は誕生の祝い

　火曜は教会で洗礼

　水曜に美人と結婚

　木曜に心臓の病気

　金曜の夜には危篤

　土曜の朝には死去

　日曜で終りは墓標

　それからずっと蔦と薔薇が生えるだけ


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→ まぶたをひらく

何かの詩のカタチをした物語

　獅子製造工場には何がある？

　カフェMOON DOOMにて詩人パルキィルッ＝ッソソスに聞いてみる
　
　ねぇ、アンリは感覚を与えるミュゾルズ

　ゾゾイズの森は何を与えた？

　二番目の妻は二番目に愛する人？

　あぁ、おしえてジョゼフィン

　ヴィオラもヴァイオラもみんな、弦に張られてしおれていったの

　椅子に座ったオルソン人形

　作品番号00－6xpz＝003の絵画

　スプーン針のストライプリボン

　変わらない、動かない

　製造工場の星は砂糖づけにもなりゃしない

　湿地の泥こそ獅子の材料、森さえあれば、と言う

　調律してるの？　パラリス＝サライト

　寄生された世界観

　実は落ちよ　ミはオチヨ

　パルパティエ、白い建物が向こうに見える


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食堂車に住まうもの、ありけり

　ぎょろ眼のウェイトレス　ストライプのお仕着せ　うえから白のエプロン

　口元はいつも　きゅっと上に口角があがる　ぽけっとには、りっぷぐろす

　まばたきの少ないこ　ちょっと不気味でオカシクて　でもきっと陽気なこ

　さあ、いらっしゃいマセ　お客さま　今日のあなたのご注文

　しっかり　ちゃっきり　うけたまわりマスのことヨ

　ふんわりカールのおかっぱ頭　首を傾げて、　　　とそり

　ヨロシクテ？


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→ むかしむかしにまぶたをひらく

深き底から見上げた青は

　自分　 を　 カテゴライズ　 する　 こと　 でしか　 、存在　 を　 得られない　 。　 　自分。

　自分を覗くと　 そこは　 底の無い　 闇　 が　 広がっていた　 。


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薔薇の木に薔薇の花咲けども実はならず

　薔薇が枯れた、

　黄色く小さなバラが


　まだ幼い草木の体に、

　たくさんのつぼみをつけながら、

　かすかに咲いたかと思えば、

　柔らかなつぼみのまま枯れて、

　その花びらをのぞかせない


　最初に咲いた群れの中で、

　さいごまでさいて、

　しおれたバラは、
　
　乾燥花となっていま私の手のなかに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　細く脆くとがったトゲがはかなく、

　こめられた願いが指先にふれる


　動いた空気に落ちた葉は紙のあいだにはさまり、時をとめる


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→ まぶたをひらく

まぶたをひらくきみはもういない

　しろいからだ


　よこたわるしたい


　とじられたまぶた


　なまあたたかいおんど


　つめたいゆか



　ほねをのこして　すべてわたしがたべつくしてあげる


　のこしたほねはきれいにみがいて　ひとのかたちにくみあげて　わたしのそばにおいてあげる


　ほら　これでもとどおり…？


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→ まぶたをひらくのはいつ

彼の人は甘いものしか食さず

　甘いもの好きな彼も食べられるフツウなお料理ってなんだろうか

→ まぶたをひらく

いずれもが城の住人

僕は茨色の服を着た王子様

君は硝子色の涙を零す人魚姫


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→ まぶたをひらく

無色透明の空

ボクの小さな世界はここからはじまる。
いつか出会うキミの世界をみつけるために。